「イヤクル」リリース1年で医薬品出品3000品目・利用薬局250店舗突破

イヤクル(佐孝尚社長、枝幸郡)は6月3日、スマートフォンアプリ「イヤクル」をリリースして1年で、医薬品の出品が3000品目、利用薬局が250店舗を超えたと発表。現在、不動在庫医薬品マッチングサービスとして月100万円を超える医薬品の売買がアプリ内で行われている。

日本全国の調剤薬局では、年間120億円分の医薬品が処方されずに期限切れとなり、廃棄されている。大手チェーン薬局は社内で在庫を効率的に回す一方、ネットワークのない中小薬局や個人経営薬局は自ら在庫を抱えるケースが多い。「イヤクル」はこれらの薬局間での医薬品譲渡を簡便化し、不動在庫の有効活用を促進させ、薬局の経営効率を向上、医薬品の無駄を減らし、コスト削減を実現させる。

同社では調剤薬局業界が抱える医薬品廃棄問題を解決するため、フリーマーケット型のプラットフォームを展開し、今まで関わりがなかった薬局同士がアプリを通じて直接取引できる場を提供している。「イヤクル」では、利用薬局が自社の不動在庫医薬品を出品し、他の利用薬局と取引ができる。出品する医薬品の割引率を自由に設定でき、登録・月額使用料・年会費はともに無料。イヤクルは売却された医薬品の薬価10%を手数料として受け取る。

佐孝社長は「医薬品廃棄問題を解消するだけでなく、薬局同士が協力し合い、より良い医療サービスを提供するための新しいエコシステムを構築することがビジョン。です。イヤクルを通じて、日本の調剤薬局業界に革新をもたらし、持続可能な医療環境を実現することを目指す」としている。

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