全日本ライン トレーラー初導入 北海道〜本州間の長距離輸送に活用 28年度トレーラー30台体制に

全日本ライン(大江慎社長、東京都千代田区)は4月23日、札幌支店(札幌市東区)の車庫でトレーラーの納車式を開催した。初のトレーラー導入となり、ボルボのトラクターヘッド1台、日本フルハーフのシャーシ6台を今回納車した。5月中旬から本格的に北海道〜本州間の青果物輸送に活用する。

今後もトレーラーを増車し、2026年度にシャーシ20台、28年度に同じく30台を導入する計画。あわせて、ヘッドも増車し、これまで協力会社に依頼していた北海道〜本州間のトレーラー輸送の内製化を図る。

主に道産の野菜などを道外各地のマーケットに運び、道外からは親会社の青果流通大手ファーマインドが取り扱うフルーツなどを運ぶことで、高積載率で往復する。シャーシは無人航送させ、ドライバーの労働時間やCO2排出量を削減する。輸送の大型化により、顧客ニーズに柔軟に対応し、効率的で環境負荷の少ない青果流通に貢献する。

大江社長は「北海道〜本州間を自社便で運行することで、より柔軟、効率的に顧客ニーズにお応えできる。グループでバナナ、アボカド、キウイなどを通年で扱っており、安定的な運用が可能。また、青果の貯蔵・加工・仕訳などを行うセンターを全国14カ所、すべての主要都市をカバーできるよう展開しており、中継拠点として活用し、物流の2024年問題に対して効果的な解決策を提示できる。トレーラー導入によって、より効率的・持続的な物流を提供し、お客様への貢献、社会的責任を果たしていく」と述べた。

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