北創運輸 本社営業所を新築移転

北創運輸(根本浩之社長、札幌市北区)は新社屋を新築移転した。9月27日にオープンして一部営業を開始、順次機能を移し、10月半ばからフル稼働する。
札幌市北区の百合が原から同区の新琴似町に移った。37年ぶりの本社営業所の移転となった。

新本社の敷地面積は約8000㎡、事務所と併せて、地上2階建て延床面積1000㎡の倉庫も新築。事務所、倉庫とも現代的なブラックの外壁とした。土地・上物とも自社で購入し、投資額は約3億円にのぼった。

根本社長は「保有車両の大型化が近年進んできたため、3年ほど前から、既存従業員の通勤に大きな影響が出ず、これまでよりも広い土地を探していた。非常によい物件の紹介があったため、思い切って購入に踏み切った」と話す。

コロナ禍の最中の新社屋オープンとなり、「『このような時期にも関わらず、景気がいい』などと見られがちだ」とするが、新型コロナウイルスが蔓延する前に一連の計画を決定しており、計画に沿って移転した時期がコロナ禍にぶつかった。「コロナ禍の影響で、行政機関の業務が一部滞った時期が出たため、諸々の手続きに遅れが出た。当初の予定通りなら、1年前のオープンだった」という。

根本社長が、創業者で父親の昌晴会長より会社を次いでから3年余りが経過した。
「コロナ禍で荷動きが悪い分野もあるが、落ち込んだ分以上に新規開拓を進めている。近年始めた北海道〜本州間の冷凍輸送も好調に推移している。新倉庫も建築資材やトイレタリー関連の部材などで既に満床となり、外部倉庫を借りている状況。今回の本社移転をゼロからのスタートと捉え、これからの物流業をさらに勉強し、成長していきたい」と抱負を語る。

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