IDCフロンティアは4月18日、親会社のソフトバンクと共に2026年度に開業を予定している「北海道苫小牧データセンター」の建設工事に先立ち、起工式を同15日に開催したと発表。
同データセンターは、大規模な計算基盤などを備えたAIデータセンター。データ処理と電力消費を全国に分散する、ソフトバンクの次世代社会インフラ構想の要となる「Brain DataCenter(ブレインデータセンター)」として構築され、北海道内の再生可能エネルギーを100%利用する地産地消型のセンターとして運用を予定。生成AIの開発やAI関連事業に活用するほか、社外からのさまざまな利用ニーズに応えるため、大学や研究機関、企業などにも幅広く提供していく予定。

将来的に国内最大規模の敷地面積70万平方㍍、受電容量が300メガワット超まで拡大する見込み。
ソフトバンクの宮川潤一社長は、「生成AIの将来を見据えると日本国内に大規模なデータセンターが必要だと考え、約5年前、鈴木直道知事に北海道内の建設予定地について相談したのが、北海道苫小牧AIデータセンターの出発点。コロナ禍で計画が一時中断していたが、感染状況が少し落ち着いた頃に知事から声かけがあり、再び計画が動き出し、今日を迎えることになった。データセンターの立ち上げには、土地の選定など時間がかかることが多いが、道や苫小牧市をはじめとする多くの関係者の迅速な対応によって、計画再開からわずか1年ほどで起工式を迎えることができた。今後、この北海道苫小牧AIデータセンターを中心に最先端のAIを開発・提供していく。今日の起工式があってこそ新しい北海道ができたんだと思ってもらえるよう、精いっぱい努力していく」と意欲を示した。