NEXCO東日本北海道支社 高速道路での車両火災を注意喚起

NEXCO東日本北海道支社は9月20日、高速道路での車両火災による通行止めに関する注意喚起を行った。札幌市内から新千歳空港に向かう高速バスによる車両火災が同14日に発生したことを受けてもので、「道内の物流や観光など、生活にも大きな影響が生じる」と呼びかけている。

先般の車両火災事故では、「夕方の交通量が多くなる時間帯にかけて、道央自動車道(上り線・千歳方面)で約7時間通行止め」となった。同支社では、対応として「消防機関の消火活動、発災した車両のレッカー作業、燃料漏れによる路面の広範囲な清掃作業等が必要となったため、作業に長時間を要した」と報告。

高速道路で車両火災が発生した際の社会的影響について、「発生箇所によって、道路構造物や周辺への影響も甚大となる。高架橋での発災の場合は熱や焼けた構造物が、高架橋の下側を通る一般道へも影響を与える。また、トンネル内で発生した場合は閉鎖空間のため、熱がこもり、煙が充満するなど、トンネル内の後 続の車両にも大きな影響が及ぶ。高熱により壁面や構造物も影響を受け、通行止めだけではなく、復旧作業に長時間を要することもあり、道内の物流や観光などにも大きな影響が生じる」と指摘。

また、過去の事案として、昨年9月に道央自動車道で大型トラックのタイヤがバーストして出火し、5時間近い通行止めが発生した事故と、同11月に道東自動車道で大型トラックのタイヤがバーストして脱輪・出火し、占冠トンネルを抜けた先の待避所で全焼する事故を紹介。

高速道路で車両火災が発生し通行止めになると、社会的影響が大きくなることから、「日頃から各関係機関に対して、車両の整備・点検の徹底等をお願いしており、また、道路情報板での啓発表示も行っている」と説明している。

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