サツドラホールディングスのグループ企業のサッポロドラッグストアー(富山浩樹社長、札幌市東区)は3月22日、サイバーエージェント(藤田晋社長、東京都渋谷区)、AWL (北出宗治社長、同千代田区)とOMOプラットフォーム「リテールコネクト」を共同開発し、2月より全国の小売事業者に向けて提供を開始したと発表。
「リテールコネクト」は、これまで3社で培った小売における広告事業創出のノウハウを活かしたマーケティング基盤を構築・提供し、各社に合わせた広告事業の創出を支援するためのパッケージ。
3社が、デジタルサイネージやAIカメラの調達および導入から、すでに各社で保有するECサイトやアプリをはじめとした自社メディアの運用や広告枠の開発まで支援できる仕組みを構築した。
「リテールコネクト」を導入した小売企業をネットワーク化することで、全国規模でのキャンペーンの実施や、広告主の獲得を可能にする。
近年、海外の小売業界において、デジタルサイネージやEC上の購買データ・アプリ上での商品閲覧履歴等を活用した、広告事業の展開に注目が集まっている。一方で国内の小売事業者は、広告事業の展開に関する専門知識の不足や、広告の配信・計測・運用に向けたマーケティング基盤の構築が必要となることから、立ち上げのハードルが高いと考えられているという課題があった。このような背景のもと、「リテールコネクト」を3社共同で開発した。
今回、「リテールコネクト」の一機能として、サッポロドラッグストアーの購買データやサイネージを活用した販促メディア「Satudora InStore Ads」を共同開発、サッポロドラッグストアー20店舗にてスタートした。
「リテールコネクトを提供することで広告事業の創出を支援し、今後もデジタルサイネージおよび購買データを活用した広告商品の共同開発を進めていく」としている。