エース(林博己会長、石狩市)は6月9日、札幌サンプラザで創立40周年記念式典を開催した。
林会長は「昭和59年に7人7台で会社を立ち上げ、夜も寝ないで必死に働き40年になる。良い荷主企業・社員・協力業者に恵まれた。この3者がエースを守り、支えてくれた。妻の純子は一件でもお客様を繋ぎ止めるよう配車繰りをし、子どもを背負って集金に行ってくれた」と創業当初を振り返った。
また、「経営の師匠は、ナシオの名塩良一郎、ダイカ(現あらた)の大公一郎の両氏。2人の経営姿勢を見続け、こうありたいと仕事をしてきた。『正直であること』『真面目にやること』が一番と教えてくれた。ニトリホールディングスの似鳥昭雄会長、白井俊之社長にも長く仕事をさせていただき、大変お世話になった」と述べ、このほかの荷主、人材コンサル、トラックディーラー、整備会社、協力運送会社なども紹介し、「多くの取引先の助けで我々がある。これからも平等・公平の立場で取引を続けていく。40年間ありがとうございました」と感謝を表した。
創業当初から続けている社員研修についても言及。「これを徹底したことにより、40年間で100倍の規模に成長できた。当社のドライバーは外部からの評価が高い」と胸を張り、今後について「グループの売上高が150億円を突破し、来年は200億円を目指す。M&Aを進め、より多くの企業を傘下に収めていきたい」と決意を述べた。
記念セレモニーでは、林会長と純子取締役に花束と記念のケーキが贈呈された。創業当初から在籍している石塚基也専務は「22歳で入社した当時はプレハブ小屋だった。様々な拠点で勉強させていただき、40年間育てていただいた。これからもグループの発展を見続けていきたい」と述べ、涙を見せた。
中野政嗣社長は「林会長と純子取締役のご苦労・ご尽力の積み重ねによって今があると改めて思う。エースグループの一員であることに大きな幸せを感じている。今後も50年、60年と発展していくことを祈念している」と話した。
同社では創立40周年を記念し、同社のトラックをデザインした特製の箱ティッシュを作成、3箱セットにして、パートを含めた全従業員に配布する。この記念品のお披露目も行われた。