北拓・商船三井「洋上風力発電のO&Mに特化したトレーニング設備を通じた人材育成事業」スタート

北拓(吉田ゆかり社長、旭川市)と商船三井(橋本剛社長、東京都港区)は2月6日、経産省資源エネルギー庁の「令和4年度洋上風力発電人材育成事業費補助金」における助成事業の公募採択を受け、2025年度から「洋上風力発電のO&M(運用・保守管理)に特化したトレーニング設備を通じた人材育成事業」を開始すると発表した。

同事業では、風力発電メンテナンス専門企業である北拓と、140年近く海運業を手がけてきた商船三井の知見を組み合わせ、洋上風力発電の実用的な運用・保守管理に特化した訓練設備を建設し、洋上風力発電の安定的・長期的運営、事故防止に寄与できる人材育成を行う。

日本で初となる実機のトランジションピースを使ったトレーニング設備を、北拓北九州支店の敷地内に建設し、北拓が有するメンテナンスに関するノウハウ蓄積と、洋上風力発電事業で先行する欧州の事例を参照し、洋上風力特有のリスクを想定したメンテナンストレーニングを実施する。

商船三井は総合海運企業の強みを活かし、資金調達の検討、機材輸送、および長年の船員養成で培った経験・知見をもとにした人材育成の面から事業推進支援を担う。

同設備が立地する北九州市では、2011年から洋上風力関連産業の「総合拠点」をめざした「グリーンエネルギーポートひびき」事業が展開されており、洋上風力バリューチェーンの構築が進んでいる。

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