エース(林博己会長、石狩市)は1月5日、札幌サンプラザで令和7年エースグループ経営会議と新年交礼会を開催した。役員や経営幹部、拠点長ら30人あまりが所信表明を行なった。
林会長は年頭所感として「昨年は40周年を迎えることができ、これは皆様の努力の賜物と感謝している。創業以来毎年売上高を伸ばし、700台以上の車両、1600人以上の従業員となった。この間、不安を打ち消すだけの強い意志を持って行動してきた。24年度は売上高147億円を見込み、25年度はM&Aとオーガニックな成長により売上高200億円を目指す。26年度は経常利益10億円を目指し、変化に対応できる強い会社にしていく」と述べた。
また、「今年は新社屋の建設に着手する。これまで私はプレハブ大好き人間だったが、人材確保のためには社屋の外観も重要。通勤にも便利な札幌市北区に土地を購入し、本社機能を移す。事故防止に向けた機器も導入し、自社で研修も行えるようにする。システム改修も同時に進め、る」と発表。新社屋は26年度に竣工する予定。
「創業後すぐに女性ドライバーを雇用するなど、40年前から運送業界の常識を壊して進んできた。現在の常識は明日の非常識になる。常識を変えて、自分の行動や考えを改革してほしい」と訴えた。
中野政嗣社長は「創業から増収を続けているが、利益を上げるため果敢な攻めの姿勢でさらに売上を伸ばしていく。既存顧客の深耕とともに、枠を乗り越え新規顧客の獲得を強く進めていく必要がある。グループ内には利益率が20%の拠点もあり、他の拠点もできないはずはない。殻を破って成長してほしい」と呼びかけた。
グループ会社の道南エースの川口敏史社長は「エースグループは、物流のゲームチェンジャーになれる可能性がある。そのために一緒になって考え、行動に移していこう」と述べた。