アインホールディングス（大谷喜一社長、札幌市白石区）と日本郵便（衣川和秀社長、東京都千代田区）は３月16日、アイングループの東京都葛飾区内の調剤薬局において、日本郵便が提供する配送サービス「ゆうパック」により、処方箋医薬品を当日配送する実証を開始すると発表した。
実証期間は同16日から５月17日まで。
新型コロナウイルス感染症が国内外で大きな影響を与え、医療提供体制が急速に変化している中、患者のニーズも変化しており、アインおよび日本郵便は安全かつ迅速な医薬品流通ネットワークを構築することが必須であると考え、両社が持つリソースやノウハウを融合・活用し、医薬品の新たな配送スキームを構築することに合意。
日本郵便が新たに構築・提供する医薬品の当日配送スキームを、アイングループの薬局が活用する。
今回の実証では、東京都葛飾区内在住の患者に対して、対象の薬局において処方箋で受け付けた医薬品を、当日中にゆうパックで配送する。
対象の薬局は、アイン薬局金町店、同よつぎ店、あさひ調剤薬局 亀有店、同立石店、同立石２号店の５店舗。配送郵便局は、葛飾郵便局と葛飾新宿郵便局。
当日配送可能な医薬品は、16時頃までに対象の薬局から日本郵便に差し出しされた医薬品とするが、差し出しの時間帯や処方の内容によっては、当日配送できない場合もある。
自宅などで電話や情報通信機器により服薬指導を受けた患者は、当日中に医薬品が届くことで、安心して服用を開始・継続することができる。
また、患者が薬局における滞在時間を短くすることで、感染リスクの低減に貢献する。
