北海道では2月4日から16日にかけて、全道各地で「積雪寒冷地におけるドローンの活用実証事業」の様子を一般公開する。
ドローンは様々な分野で活用が広がっているが、冬期の厳しい環境下においては、バッテリーの急速な消耗や着雪によるプロペラの凍結などの課題があり、安定した運行が困難とされている。北海道におけるドローンの通年での社会実装を促進するため、積雪寒冷条件下における実証を行い、「冬期飛行のガイドライン」の整備に向けた取り組みを進めている。
同事業では、冬期における様々なユースケースを想定した実証を行うこととしており、ドローンの利活用促進のため、一般にも実証の様子を広く公開。実証は2月中に「物流」のほかに「観光」「防災・減災」「社会インフラの点検」の4項目で行う。
「物流」では、9日に東川町、13日に上士幌町で「冬期間、災害級の大雪などによって道路や公共交通機関といった交通インフラが寸断され、食料等の物資の調達が困難となる地域を想定し、町内中心部から救援物資の供給を行う」内容で実証を行う。
また、「観光」では、8日に東川町で「町内飲食店からキャンプ場利用者に飲食物デリバリー」の実証を行う。