北海道フーズ輸送(渡邊博英社長、札幌市西区)は6月2日、花川南コミュニティセンターで「令和5年度グループ安全大会」を開催、各拠点やグループ企業から約50人が参加し、安全意識の高揚を図った。
渡邊英俊会長は「昨年度は交通事故件数が減少したがもっと減らせる。労災事故も増えないよう関心を深めて欲しい。ドラコンに出場した従業員が全て上位入賞と良い成績を残し、優勝まであとわずかだった。今年度は大いに期待している」と述べた上で、「コロナの支援業務を約8カ月間に渡って受託したこともあり昨年度は売上高約90億円と100億円の達成が射程に入っている。皆さんが懸命に働き、顧客の期待に応えることができた」と挨拶。
2024年問題に対しては、「1番のテーマは労働時間の削減と標準的な運賃・料金の収受。これらの交渉は継続して行なっているが、まだ十分ではない。全社的に1人当たりの労働時間を5〜6%減らさなければならず、生産性が変わらなければ、その分の仕事をやめ、売上高も減る。輸送の需給バランスが崩れ、運賃交渉をしやすい環境を国も醸成しており、『長時間労働ではなく、他産業なみの賃金を得られる運送業界』に切り替える絶好のチャンス。変わりつつある潮目を掴み、潮流に乗っていけるよう、一人一人の努力・叡智を結集し、しっかりとスクラムを組んで進んでいこう」と呼びかけた。
渡邊社長は「物流は安全を担保しないと生きていけない。安全をベースに全てが構築される。自分を律し、他人の模範となるよう、法定速度など交通ルールを順守することに誠心誠意取り組んでほしい。このシンプルなことを、油断なく実践すれば、全体の事故防止につながる」と訓示を述べた。
安全推進部の須貝英富部長が昨年度の交通事故発生状況と今年度の事故防止の方針・重点項目などを発表。昨年度は有責事故件数が前年度より大幅に減少し、事故発生率もこれまでに最も低かったと報告。今年度の事故防止計画と重視事項を発表した。
永年勤続表彰、無事故・無違反運転表彰が行われたほか、BSO(安全性最優秀事業所)として、旭川第2物流センターが表彰された。同センターは2015年2月の開業以来、労災事故ゼロを継続している。