小学生が仮想の街「ミニさっぽろ市」の住民となり、様々な仕事を体験するイベント「ミニさっぽろ2019」が10月5・6の両日、アクセスサッポロで開催され、札幌市を中心とした小学3・4年生約2000人が参加した。
「働いて給料をもらい、税金を納める」という社会の仕組みを学んでもらおうと、ミニさっぽろ2019実行委員会(札幌商工会議所、札幌市民憲章推進会議、札幌産業流通振興協会、さっぽろ青少年女性活動協会、札幌市、札幌市子ども会育成連合会)が主催。札幌市教育委員会、コンサドーレ、札幌市小学校長会、日本赤十字社札幌市地区本部が後援した。
道内の企業・行政機関・団体が出展し、60のブースを設けた。「オフィス」「商店街」「官公庁」「建設」「カルチャー」など業種ごとのゾーンに分けられ、子供たちがそれぞれのブースで仕事を行うと、「ドーレ」と名付けられたお金が「税金分を差し引かれて」支給され、それを使って会場内で自由に買い物や食事を楽しんだ。子供たちは、職業体験や消費体験を通し、「働くことの楽しさや大変さ」「給料を得る喜び」「社会に参加する充実感」などをを身をもって経験した。
物流業界からは、札幌商工会議所運輸・自動車部会と北ト協がオフィスゾーンに「ミニさっぽろ物流」のブースを出展。子供達は、配送スタッフとして会場内の店舗に荷物の集荷をし、指定された別店舗に荷物の配達を行い、物流面でイベントを支えた。その後、外のブースで本物のトラックに乗ったり、冷蔵・冷凍車の寒さを体験した。
このほか、日本郵便北海道支社(札幌市中央区)が「ミニさっぽろ郵便局」を出展。郵便業務スタッフとして、郵便物を窓口で引き受けたり、ポストから取り集めて区分し、ミニさっぽろ市内の会社や商店に配達した。