Amazon(東京都目黒区)は11月11日、オートロック付きマンションでAmazonの商品をスムーズに届けることができるAmazonのサービス「Key for Business(キー・フォー・ビジネス)」の日本における展開地域を拡大したと発表。これにより、北海道でも、一部のマンションで同サービスが導入される。
「Key for Business」は、今年3月に日本で導入が開始され、マンションのオーナーまたは管理会社の承認を予め受けている場合に、Amazonから委託された配送業者や配送ドライバーが、専用の配送アプリからマンションのオートロックを解除できる仕組み。ユーザーが不在でも玄関等への置き配が可能となる。
Amazonは、ユーザーの注文時の配送オプションである「置き配指定サービス」を30都道府県で配送方法の初期設定として提供しているが、オートロック付きのマンションでは、ユーザーが不在の場合、配送ドライバーはマンションに立ち入ることができず、玄関等の希望場所への置き配ができなかった。また、「宅配ボックスが満杯のために受け取れない」「商品を宅配ボックスから部屋まで運ばなければならない」といった不便さもあった。
「Key for Business」はこれらの課題の解決方法の一つであり、導入により、玄関前への置き配など、よりユーザーの要望に沿った配送が可能となる。
「Key for Business」は当初、大東建託パートナーズや綜合警備保障(ALSOK)をはじめとする認定パートナーと協力して、東京都、神奈川県、大阪府、愛知県および福岡県の200棟のマンションへ導入された。
導入以降、好評だったことから、Apaman Propertyや東急不動産ホールディングスグループなどの管理物件にもサービスを拡大し、10都府県、800棟以上のマンションで「Key for Business」を利用できるようになった。
対象地域は、北海道、千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県。
東急不動産の首都圏住宅事業本部の森翔矢氏は、「入居者様の満足度向上に向けて、賃貸住宅ブランド『コンフォリア』シリーズの一部に『Key for Business』を導入した。安心・安全な配送サービスとして、居住者様の利便性を高め、非接触型の配送ニーズにも対応している。再配達の頻度が減り、CO2排出量の削減にもつながるため、今後も導入物件を増やしていきたい」としている。