旭川開発建設部とヤマト運輸は11月9日〜12日にかけて、道の駅「もち米の里☆なよろ」(名寄市)を中継拠点とした中継輸送の実験を行なった。
両者が10月に締結した「北海道の生産空間の維持・発展に資する連携協力協定」に基づくもので、「道の駅」を活用した中継輸送の取り組みは道内で初めて。
トラックドライバーの拘束時間の短縮・長時間労働の解消に加え、道内地方部における物流の維持を目指す。また、幹線道路沿いに位置する「道の駅」の物流拠点としての可能性や課題を検証する。
札幌市と江差町間の運行は、片道約300㎞に及び、従来は往復で10時間30分程度の拘束時間がかかっていた。
名寄市の道の駅の駐車場の一部区域を中継輸送拠点とし、トレーラーのヘッドを切り替えることにより、札幌からは片道200㎞、江差からは片道100㎞の運行となり、ドライバーの拘束時間も大幅に短縮できる。
実験期間中、札幌からは道北向けの宅配便など、江差からは地場で収穫された海産物などをそれぞれ運び、名寄でヘッドを交換した。ヤマト運輸では、旭川以北にはターミナルがなく、道北エリアの運行の効率が課題だった。