トラックパートナー セミナー「運送業における危機管理」1回目

トラック運送業に特化した専門家集団のトラックパートナー(佐々木ひとみ代表)は10月26日、TKP札幌ビジネスセンター赤れんが前で「運送業における危機管理~あなたの会社は対処できていますか?」と題したオンライン併用セミナーを開催した。
2回シリーズの1回目で道内外から20人が参加、2回目は11月18日に開催する。

財務コンサルタントの丸一良太氏が「財務改善をして会社に利益とお金が残るようになった運送会社の事例紹介」をテーマとし、実際の運送会社の経営再生事例を紹介。
「自己資本比率と自己資本額」「保有現預金と有利子負債額」「キャッシュフロー額」「固定費と粗利益率」「平均金利と債務償還年数」「総資産経常利益率」「損益分岐点売上高」「必要利益」といった経営数字を常に見て、把握している会社は強い。会社を良くするには、過去の数字から現状を把握し、問題を抽出し、その問題を解決していくしかないと強調した。

行政書士の佐々木ひとみ氏が「運送業特有の危機管理として考えておかねばならないこと」をテーマに、運輸防災マネジメント導入やドライバー教育のポイントを説明。
「適性診断をただ義務として受けさせるのではなく、結果を活用してもらいたい。事故惹起者は、安全態度・危険感受性・感情の安定性が低い傾向があるので、このようなドライバーは、添乗やドラレコ映像による指導を行ってほしい。このほか、アンガーマネージメント、認知機能を高めるトレーニング、食生活や栄養などに関する健康教育も安全向上に役立つ」と述べた。

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