Hakobot(大山純社長、宮崎市)は3月11日、大樹町の商業宇宙港「北海道スペースポート(HOSPO)」のロケット射場にて、走行ユニット「Hakobase(ハコベース)」による自動配送の実証実験を行ったと発表。
HOSPOの事業を推進するSPACE COTANと、射場を利用するインターステラテクノロジズの協力のもと、雪道での悪路走破性及び実際の業務工程に沿った形での実験などを同7日〜9日にかけて行った。
実験はノーマルタイヤで行い、積雪量約3㎝ほどなら、ノーマルタイヤでも十分走行可能なこと、また、それ以上の積雪量では、使用した初期の試作機は車高が低く設計されているため、前方フレーム部に雪が当たり走行の邪魔をすることがわかった。
Hakobaseは4輪駆動で、その状態でも雪を押し出すように走行ができていたため、車高を上げてオフロード仕様のタイヤやチェーンの装着、雪の上を走行することを念頭に置いた後付できるクローラーの装着などで解決が見込めるとしている。
凸凹の凍結路面でも、目立った地すべりもせずに走行ができ、今後は、荷室部の振動などのテストも進めていく予定。来年度、より積雪量の多い時期に装備を携えて改めて実証実験を行う計画。
また、前方の車体を雪かき用のパーツに置き換える事により、人一人が通れるようなスペースを確保するための雪かきを行う形での活用方法も見込める事がわかった。
軽微な段差も問題なく乗り越えることができたが、積載重量を増やすと車体が下がるため、車高を上げてフレームの位置を高くすることによって解決すると見込んでいる。