北ト協青年部連絡協議会(杉本憲昭会長、杉本運輸)は12月12日、北海道トラック総合研修センターで全道研修会として「物流DX説明会」をオンライン併用で開催、約50人が参加した。NX総合研究所の大島弘明取締役が「中小運送事業者における物流DXへの取り組み」をテーマに講演した。
大島氏は物流DXについて「今まだ残るアナログな物流現場を、デジタルを活用して効率的な現場へと変えていくことであり、物流効率化の進展である。従来のカイゼン活動の延長線上の取り組みと、従来の業務プロセスを一からつくり直す戦略的な取り組みの2つの側面がある」とし、この動きを進める行政の動向と具体的な取り組み事例を紹介。
「DXを進める前提は物流の標準化だが、これは数十年来の業界の課題。外装の標準化やパレット化のみならず、伝票やデータ形式も標準化・規格化することが必須。これは荷主側が決めるべきもの」と述べた。また、「DXがそれほど進んでいないのは、大手ナショナルブランドなどの企業を別にすれば、荷主側も同じ状況といえる。一緒に改革をしていこうと提案するスタンスで取り組んでもらいたい」と訴えた。