更別村 ロボット配送サービスをスタート

更別村(西山猛村長)は10月31日から、自律宅配ロボット「DeliRo(デリロ)」を活用したロボット配送サービスを始める。
「すいすい村内移動(ロボット配送)」と名付けた事業で、住民に向けたサービス。国のデジタル田園都市国家構想推進交付金事業に採択された「スーパービレッジ構想」の一環として実施する。

村内のホームセンターの「ヤマジョウ」から、高齢者施設「シルバーハウジング」まで、村民のニーズに応じて自動配送サービスを提供する。
デリロは、最大積載量50㎏、最高速度は時速6㎞。配達可能商品は、ヤマジョウで購入可能な商品の一部で、米や飲料などを想定している。専用サイトから商品を注文し、決済後、配送を行う流れ。配送場所で商品を受け取り、注文完了時のQRコードをロボットに読み取らせると、ロボットは自動的に戻っていく。当面はロボットに同伴者が付いて監視を行う。

今年度のサービスの運用状況に基づき、来年度以降は、サービスやルートの拡大を検討する。このほか、村内を自動運転車両で運行する移動サービスをはじめ、趣味、健康、医療、農業など様々なサービスをデジタルを活用して提供する。

同24日に「更別村スーパービレッジ構想の事業開始セレモニーがオンライン併用で開催され、西山村長は「小さな村だが、同じ課題を抱えている中山間農村地域のフロントランナーとして日本を牽引していく期待をかけてもらっている。いろいろなインフラをデジタルインフラとして導入し、課題解決に向けて実際に走り出していく。実験ではなく、実装の段階に入った。財政難、少子高齢化の中だが、失敗しても何かに挑戦していくことが重要。一番恐れるべきは何もしないこと。村のそれぞれの課題解決に向けて実行していきたい」と述べた。

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