苫小牧埠頭(海津尚夫社長、苫小牧市)は4月27日、北海道の優れた農水産品や加工品等の輸出を一層拡大するため、苫小牧港利用促進協議会による支援を活用し、シンガポール向けの「冷凍冷蔵小口混載輸送」事業を継続すると発表した。今年で3年目となる。
仕出し港は苫小牧港、仕向け港はシンガポール。冷蔵及び冷凍品を同月から翌年3月まで月一回の頻度で海上輸送する。輸送日数は約18日間。
同事業は、苫小牧港が「食」の国際物流拠点化を目指すため、海上コンテナ1本に満たない小・中ロットの貨物や、航空運賃では割高となってしまうような道産食品が対象。
2020年6月に竣工した温度管理型冷凍冷蔵倉庫「北海道クールロジスティクスプレイス」を集約拠点とした冷凍冷蔵小口混載輸送を実現し、低コストな海上運賃の提供と安定したコールドチェーンによって北海道の食の輸出促進を図る。
シンガポールとの豊富な貿易経験を持つプライム・ストリーム北海道による商社機能や、道内各地に集荷・冷凍拠点を持つニチレイ・ロジスティクス北海道による国内集配機能、グローバルネットワークを保有する日本通運によるフォワーディング機能などの協力の下、冷凍冷蔵 LCL サービスを提供する。