北海道労働局は8月13日、令和6年の申告事案(事業場での労働基準関係法令に違反する事実を、労働者が労基署に申し立てること)の結果を公表した。申告処理件数は1620件で全業種で6・4%増加。

運輸業は157件で同5・4%増。業種別では5番目に多かった。
また、監督指導事例として、運送業の賃金不払いのケースが公表されており、「社用車で物損事故を起こした労働者に対し、同意なく賃金から車両修理代を差し引いて、賃金の全額を支払わなかった。 修理代を賃金の一部から一方的に相殺していたため、賃金の全額払に反するとして、労働基準法第24条違反を是正勧告した。 会社は、労働者に一方的に控除していた分の賃金を支払った」としている。