Youzan Japan 越境ECサイト「北海道商店」オープン

Youzan Japan(東京都港区)は9月24日、展開するソーシャルECプラットフォーム「Youzan」に同1日より、北海道の事業者の人気商品を集め、北海道ブランドとして商品を中国に向けてオンライン販売する越境ECサイト「北海道商店」をオープンさせたと発表した。販売サイトの開設や出店申請、国際物流、売上金を日本円で入金するなど、北海道内の中小事業者の中国市場進出をスタートアップからサポートする。

現時点で10社の事業者が参加しており、3年以内に道内40社程度の事業者の参加を目指していく。参加企業は、オワゾブルー、キットブルー、きのとや、JEROP、積丹スピリット、竹栄、デリシャスフロム北海道、天鹿、北海道アンソロポロジー、北海道福太郎の各社。

「北海道商店」は、中国最大SNSのWeChatや動画配信サイトなど、SNSを駆使したソーシャルECを活用し、中国の消費者へ直接アプローチする。従来のモール型ECでは、消費者は主に「検索」「広告」から商品にたどり着く場合が多いが、ソーシャルECは知り合いや好感を持つ人、フォローしている人からSNSで情報を得るため、商品に対する信頼が築かれる。同時にライブ販売、インフルエンサーのライブ配信などで、地域の特産品の説明や魅力を直接語りかけることで、フォロワーの口コミから商品に対する情報が拡散される。

新型コロナウイルスの感染拡大によって1月以降、訪日観光客が減少し、今後しばらくはインバウンド消費が見込めない中、地方の事業者の経営は困難な状況に陥っており、他方、中国において日本製品の人気は根強く、かつてのように日本へ旅行が出来なくなったことで、日本の地域ならではの特産品を越境ECで購入したいというニーズが高まっている。「北海道商店」は、1つの店舗として、北海道内にある事業者の人気商品を集め越境ECサイトで販売することで、単独で出店するよりも、北海道ブランドと共に独自のブランドをPRすることができる。

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