北海道交通・物流連携会議物流対策WG 「災害時における北海道ー本州間の物流確保」を検討

北海道交通・物流連携会議の物流対策ワーキンググループ(座長・岸邦宏北海道大学公共政策大学院教授)は9月1日、TKP札幌ビジネスセンター赤レンガ前で今年度初めての会合をオンライン併用で開催、今年度のWGの進め方を協議した。また、先進事例として北海道コカ・コーラグループの幸楽輸送(不動直樹社長、札幌市清田区)による取り組みの紹介が行われた。
同WGでは今年度、「北海道ー本州間の安定的かつ効率的な物流の確保」をテーマとし、主に「災害時における代替輸送や輸送モード間の連携強化の取り組み」について検討することを確認した。

同WGは、物流事業者や経済団体、荷主が連携し、北海道の安定的・効率的な物流のあり方について検討を行っており、昨年度は「道内のトラック輸送」についての調査を進めた。道内でトラックの輸送力が低下した場合、「中継輸送」や「鉄道へのモーダルシフト」、「利用港湾や航路の変更」、「共同輸送」、「出荷時期のピークシフト」といった対応策によって、どれだけカバー可能かなどを整理し、中間報告として示した。
今年度はこれらの調査結果を踏まえ、「災害時の北海道ー本州間の物流」の確保について検討を進めていく。

岸座長は「例えば、『有珠山が噴火した場合、本州間との鉄道輸送を海上輸送に代替できるのか』『異なる輸送モードを連携させる際のパレット活用のあり方』といったことを様々なデータを分析しながら検討し、報告書としてまとめていきたい。平時にどこまで準備すべきか、また、有事での費用負担の問題など難しい面もあるが、拠点整備など行政としての役割も整理し、民間事業者が前向きに取り組めるよう検討をしていきたい」と述べた。

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