宅配詐欺メールに注意

お歳暮やクリスマスのプレゼント・ケーキ、帰省の荷物やお節料理などの荷物の配送需要が高まる年の瀬。利用者は「宅配便事業者を装った詐欺」に気をつけたいところだ。

12月下旬に「商品の配送に失敗しました。受取住所をご確認ください。」との件名でヤマト運輸名義のメールが届いた。メールには「配送先住所に誤りがあったため、荷物が配送できない」旨が書かれており、QRコードと文末には丁寧に「ヤマト運輸を装った迷惑メール・通知にご注意ください」と記載されていた。

送り先のメールアドレスは「kuroneko(クロネコ)」ならぬ「shirabako(シラバコ)」とあり、送り先・届け先の記載もなく、一見して「詐欺メール」と思い至ったが、迷惑メールフィルタに引っ掛からなかったこともあり、このメールがどのようなものか、アドレスやメールの文面から検索した。

厄介なのはメールにある12ケタの送り状番号を本物のヤマト運輸の荷物問い合わせシステムに入力すると、実際に「再配達」とヒットしたことだが、調べてみると、同様のメールが送られている複数の情報があり、偽サイトに誘導して、個人情報を抜き取るもの、情報を入力しなければ特に問題はないものだということがわかった。

試しに偽サイトを見てみると、同社のロゴが使用されているが、アドレスには「kuraneka(クラネカ)」とあった。また、偽サイトは郵便番号の検索はできないほか、ページ上のどのような項目もリンク先に飛べない仕様だった。

ヤマト運輸では、「配送先住所に誤りがあったため、荷物が配達できませんでした」という説明文と荷物情報の欄に「状態異常」と記載されているメールは迷惑メールであるとし、このほか、荷物情報を検索すると「依頼受付(〇〇)」という履歴だけしか表示されていない場合、実際に発送された荷物とは異なると注意喚起している。

また、「宛名の記載がない、宛名がメールアドレスになっている」の場合、迷惑メールの可能性があるとし、さらに「@kuronekoyamato.co.jp」「@ml.kuronekoyamato.co.jp」「@ml2.kuronekoyamato.co.jp」の3つのドメイン以外からのメールは「ヤマト運輸を装ったなりすましサイト」の可能性があるとしている。

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