鈴木商会(駒谷僚社長、札幌市中央区)は12月28日、解体工事施工・管理を展開するホリイ(堀井太一社長、同東区)の事業を承継し、子会社の木村工務店(駒谷僚社長、釧路市)との経営統合を行う契約に合意したと発表。これに伴い、新たな社名を「MEGURU」とする。
MEGURUは本社を札幌市内に置く予定。社長は鈴木商会常務の小川雅裕氏が務め、建造物解体業、産業廃棄物処理業を行う。
同27日に経営統合に係る契約を締結、2023年2月に経営統合に係る臨時株主総会を開催する予定、3月1日より木村工務店はホリイの事業を承継する。
鈴木商会は、中長期経営計画で北海道の資源循環強化を掲げ、更なる資源リサイクル領域の拡大を目指しており、2021年7月には道東に拠点を持つ木村工務店を完全子会社化した。同社のグループインによる相乗効果は大きく、経営資源の相互活用により道東地域における解体から資源の回収や産業廃棄物の処理に至る一気通貫した事業展開が可能となった。
このような状況の中、札幌を中心に解体業を展開しており、道内でも有数の事業規模を誇るホリイの事業承継をすることとなり、同社グループの更なる事業拡大を目的として経営統合を行うこととした。「今後は北海道内の顧客への更なる利便性向上を追求し、資源循環のインフラとして地域貢献を推進していく」としている。
鈴木商会の駒谷社長は「この度ホリイとグループ会社の木村工務店が合併することに合意した。今回の合併により、建物の解体分野において中心拠点であった道東から、北海道の中心都市である札幌でも本格的に事業を行なっていく事になった。創業以来金属リサイクルを中心とした資源循環業として活動してきたが、今後は新たに建物解体等の分野で北海道内にて今までお付き合いいただいている顧客の更なる要望に誠心誠意応えていく所存。解体した物件から発生する素材の100%循環を目指し、いつか解体した建物と同じ場所の建築の素材として循環させる理想を求め、我々らしい価値をお客様に提供できるように取り組んでいく」とコメント。