道南エース 北広島市と災害時の物資輸送協定を締結 キャンプ場も被災者受け入れの協定 輸送と被災者受け入れパッケージで支援

エース(林博己会長、石狩市)のグループ会社・道南エース(川口敏史社長、北広島市)は6月10日、北広島市(上野正三市長)と災害時に物資の輸送などを行う応援協定を締結した。併せて、市内で「北広島かえるキャンプ場」を運営する林興産(林博己社長、同)も災害時に被災者や避難者などを受け入れる協定を締結した。

同市役所で締結式が開かれ、道南エースの川口社長、髙田潤司常務、林興産の林輝明総支配人(道南エース専務を兼務)が出席。北広島市からは上野市長のほか、尾崎英輝総務部長、緑川節生危機管理課長が出席した。

川口社長は「東北大震災の際、当社グループでは北海道から被災地への輸送に従事した。輸送については、私たちは間違いなく対応できる」と力強く宣言し、林総支配人は「大学生の時、東北の震災でトラックの横乗りをして道路状況が悪いなか、物資輸送を手伝った。グループとして災害時の対応には自信がある」と述べた。

また、「キャンプ場は水も豊富で、貸し出しのテントもある。タンクがあれば、キャンプ場で大量に湧き出る水をトラックで運んで被災者へ提供することもできる。輸送だけではなく、被災者の受け入れなども含めたパッケージで提案ができた」(林総支配人)とし、緑川課長は「市内で車中泊ができ、夜間にトイレが使用できる施設(キャンプ場)との協定締結は初めてとなり、大変ありがたい」と述べた。

エースは平成31年に石狩市との間で災害時における緊急物資輸送などに関する協定を結んでおり、グループ会社でも同様の取り組みを進めていく考え。川口社長は「どこで災害が発生するかわからない。営業拠点がある苫小牧市や函館市などとも、支援ができるよう考えていきたい」と話した。

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