シズナイロゴス(伊藤功一郎社長、札幌市白石区)では、新型コロナウイルスへの対応として社内外に向けて様々な取り組みを進めている。
社内に向けては、パートを含めた全従業員に対して継続的にマスクを支給するため、半年分におよぶマスクを調達したほか、体調管理を促すためにおよそ5000本の乳酸菌飲料を購入、5週間にわたり全員に週3本を支給している。また、亜鉛酸ナトリウムが配合された首掛けタイプの除菌ブロッカーを大量に確保し、社長を含めた主要な管理職のほか、食品を扱う現場などに支給、ウイルス除去対策を組織的に強めている。
4月22日からは、本社を含めた各拠点でトラックドライバーや物流センターのフォークマンなど現場仕事を除く「事務職や営業職」などの在宅勤務や時差出勤・間引き出勤を開始。とりわけ営業職は基本的に在宅勤務とし、自宅から直接営業先に訪問を行うようにするなど、事務所内にいる職員の数を極力減らしながら業務を続けている。
また、荷主である複数の食品メーカー・菓子メーカーなどの商品を大量に購入、これをセットにして4月の最終週に従業員へ配布する。コロナ禍で販売不振や在庫過多となっている荷主企業を支援するとともに、従業員への感謝の気持ちを表す意味合いがあり、伊藤社長は「GWの連休中、休む従業員はこれを食べて自宅でゆっくりと過ごしてもらい、頑張って勤務をする従業員には、大変な状況の中で有難うという感謝の意を示したい」としている。
GW明けには、同社への新卒採用に協力してもらっている管内の高校を中心として、1校につき2000枚程度のマスクを寄付する準備を進めている。寄付するのは6〜7校で調整中。
伊藤社長は「新型コロナウイルスの感染が道内で目立ちはじめた1月頃から、長期戦になると想定し、早い段階からマスクやウイルス除去のための商品確保に務めた。同時に感染予防の呼びかけを強めるとともに、各拠点に消毒徹底のための各種物品のセットを備えた」と話している。