北海道運輸局と札ト協は10月23日、北海道コカ・コーラボトリング札幌工場(札幌市清田区)において、札幌東商業高校流通経済科2年生78人を対象とした「物流施設体験会in北海道コカ・コーラボトリング札幌工場」を開催。北海道コカ・コーラボトリング、幸楽輸送、北海商科大学が協力した。
飲料品を製造・出荷する工場と大型物流施設、トラックなどを見学することにより、物流の「今」を体感してもらい、物流産業の重要性を理解し、関心を高めてもらうことを目的としたもの。生徒は北海道コカ・コーラボトリングの製造ラインと立体自動倉庫を見学、出荷バースでは幸楽輸送の従業員によるフォークリフトでのトレーラーへの積み込み作業を見学したほか、トラックやフォークリフトへの試乗も体験した。
また、幸楽輸送の不動直樹社長による講和が行われ、「物流は日々の生活を支えるインフラで、経済活動の結果をして発生する。誰がいつどれだけ飲むか分からない中で、メーカーはシミュレーションと意思決定を繰り返し、商品を製造する。物流の作業量は、発注頻度と需要予測の頻度に応じて決まるもので、不確実な未来に向けて、物流は運ぶ量と時間を決めている」と説明。あわせて、「サプライチェーンは、調達・生産・物流の連鎖を基本としたモノやサービスの供給網であり、同時に情報の不確実性を前提とした意思決定の連鎖でもある。従って、社内外の関係者間で齟齬のない意思疎通を適時に行い全体最適を図ることが重要。それがサプライチェーンマネジメントの要諦である」と語った。