鈴木商会(駒谷僚社長、札幌市中央区)とトクヤマ(横田浩社長、東京都千代田区)は7月3日、北海道における使用済み太陽光パネルのリサイクル事業について連携スキーム構築の検討を図る基本合意書を締結したと発表した。締結日は同1日。
急速に普及した太陽光パネルは今後、耐用年数を超えて廃棄量が大きく増えることが見込まれている。鈴木商会が有する北海道におけるリサイクルノウハウと、トクヤマがNEDOと共同研究中の太陽光パネル低温熱分解リサイクル技術を活用し、両社は使用済み太陽光パネルリサイクルの道内連携スキームの構築を目指す。
道内連携スキームの構築には、太陽光パネルに特化したリサイクル拠点の整備、広域分散型に対応した収集運搬体制の構築が必要不可欠。これらの課題解決に向けて、「事業を社会実装化するための調査・検討」「事業の協力関係に係る道内連携スキーム構築の検討」「事業活動に必要な業務提携先の検討」「その他、本件事業に必要と判断する事項に係る検討」について検討を行うことに合意した。
トクヤマが北海道空知郡南幌町を拠点に行うNEDO共同研究事業「太陽光パネル低温熱分解リサイクル技術」は、2025年度内の事業化を目指していることから、トクヤマの設備稼働時期を見据えた道内連携スキームの立ち上げを検討している。
両社は、道内における実効性の高いリサイクルスキームの構築に向けて、今後も活発な検討を進めていくとしている。