北電・上川大雪酒造 京極発電所で日本酒熟成の共同実証 水力発電所に1年間貯蔵

上川大雪酒造(塚原敏夫社長、上川郡上川町)と北海道電力(齋藤晋社長、札幌市中央区)は9月12日、北海道電力が所有する京極発電所(虻田郡京極町)上部調整池のトンネルを活用し、日本酒の熟成を行う共同実証事業を10月4日より実施すると発表した。

日本酒は熟成させることで、風味や香り、色が変化し、熟成前とは異なった多彩な魅力を楽しむことができる。熟成には1年を通じて温度・湿度が安定し、紫外線が遮断された環境が好ましく、水力発電所施設内にあるトンネルには「天然の貯蔵庫」として日本酒熟成に適した場所があることから、北海道電力の京極発電所において、日本酒熟成の実証事業を行うこととした。

同実証事業では、上川大雪酒造の日本酒を京極発電所上部調整池のトンネルに約1年間貯蔵して、熟成効果を確認する。実証場所は、京極発電所の「監査廊連絡トンネル」と「水圧管路管理トンネル」。

上川大雪酒造は、北海道産酒米による日本酒の製造、貯蔵後の日本酒の熟成効果確認、 熟成後の日本酒の販売を行う。北海道電力は、実証場所の提供、実証場所の点検・環境状況の測定を担当する。

両社は今後、北海道産酒米を使用した日本酒の知名度向上や消費拡大、地域活性化による北海道の持続的な発展に貢献している。

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