ゼロスペック(多田満朗社長、札幌市中央区)は7月1日、自動発注配送管理システム「GoNOW」が長野県の令和5年度補正予算給油所経営合理化支援事業の対象設備に決定したと発表。申請は同日から。
長野県内の給油所事業者は、本補助金により機器本体および設置費用の全額補助(上限600万円)を受けることができる。この補正予算は、物価高騰の影響による経済支援を目的とし、効率的な灯油配送を実現するための設備整備を支援するもの。
長野県内では「SS過疎地」が増えて、また、ガソリン価格は日本一高く、特に中山間地域では物流コストが非常に高くなっている。地域の燃料供給を支える給油所は経営的に厳しい状況に立たされている。これらの状況と近年の物価高の影響を踏まえ、長野県は県内の消費者や事業者に対する経済支援を検討し、令和5年度補正予算事業の一つとして「給油所経営合理化支援」が事業化された。
「GoNOW」は、灯油配送にかかるコストを低減し、効率的な配送を実現するシステム。センサーを用いて灯油残量を遠隔監視し、データをシステム上で可視化することで、最適な配送ルートを提案し、配送回数の削減を可能にする。