新和サービス 安全大会を開催 重大事故事例を題材に抑制ポイント学ぶ

新和サービス(黒川和彦社長、石狩市)は10月5日、本社事務所で安全大会を開いた。コロナ禍以降、最大規模の開催となり、ドライバーの半数を超える約20人が参加した。久保法務経営事務所(札幌市中央区)の久保岳行政書士が講師となり、交通事故防止に向けたポイントを解説した。

久保氏は、運送業界での追突や巻き込みなどの実際の重大事故事例を題材として、発生原因やどのようにすれば防げたかなどを説明。「『自分は事故を起こさない』と考えるよりも、『事故を起こす可能性がある』として、自身の運転や作業中の癖や弱みを意識してほしい」と指摘。

また、「プロドライバーは悪天候や交通環境が悪いなど厳しい運行条件の時よりも、普段乗り慣れたルートや走行しやすい環境にいる時に集中力が切れ、重大事故を起こすケースが少なくない。トラックも操作性や快適性がよくなり、緊張感が薄れることも増えている。重大事故の原因の多くは『ちょっとした気の緩み』。事故加害者となるか、平和な日となるか、1秒の気の緩みによって変わる」と強調し、「点呼の際、運転中に注意すべき点を口頭で受け答えする」「ドライバー同士で集中力の保ち方のノウハウを情報交換し、共有する」といったことが有効だと述べた。

黒川社長は「事故発生を抑えるため、本日の講演内容をしっかりと理解し、今後にいかしてほしい」とあいさつし、黒川仁係長は「運転のムラや感情の起伏をコントロールしながら、年内残り3か月、事故なく乗り切ってほしい」とドライバーに呼びかけた。

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