北海道半導体物流検討会議 次年度の取り組み協議 全国初の共同輸送・共同貯蔵の取り組み推進

北海道経済産業局は3月7日、ニューオータニイン札幌で「北海道半導体⼈材育成等推進協議会」と、同協議会内で物流に関する調査を進めている「北海道半導体物流検討会議」の会合を開催し、今年度の取り組みと来年度の活動方針などを確認した。

北海道では、半導体製造に必要な産業用ガスや薬液などの危険物の輸送手段が船舶に限られ、半導体物流に関する固有の地域課題がある。今後、半導体物流に関わる垣根を越えた連携が必要なため、共通課題の明確化を図り、解決策の検討と立案を目的に、昨年11月に関係者間協議の場として同協議会内に同会議を設置。座長に川上敬北海道科学大学学長を選出し、物流関係企業として、苫小牧埠頭、日本通運、日本エスコン、北海道日新が参画している。

同会議では来年度も継続して複数回開催し、民間企業・業界団体などによる課題解決に向けた継続協議や実証を後押しするほか、必要に応じてテーマや構成機関を拡大し、 道内での半導体拠点の形成に貢献することを目指す。また、物流関連分野のマッチング・取引拡大を推進する。

具体的には、共同輸送と共同貯蔵の取り組みを進める。共同輸送では、ガス・薬液・物流の各業界が連携し、「危険物の類別とりまとめ」をテーマに輸送計画の立案・実証などを行う方針。また、共同貯蔵では、港湾などでの高圧ガスのあるべき貯蔵方法について、ガイドラインの策定を通じ明確化を図るため、 新たな検討体を新設、関係者の継続協議を支援する。これらの取り組みは全国初となる。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする