北ト協水産部会大会を開催

北ト協は7月2日、北海道トラック総合研修センターで水産部会大会を開催し、今期の事業計画や各地区の水産水揚げ量や輸送における問題点などを報告した。
 
秋山靖典部会長(大和運輸)は「水産物輸送を取り巻く環境は問題が多いが、すぐに解決するのは難しい。本日は各地から悩みや問題を提起していただき、実りのある大会にしたい」と挨拶を述べた。

北海道水産林務部の山口知子主幹が平成29年の道内の漁業生産高の速報値について報告し、生産量は前年比14%減の84.5万㌧、生産額は同じく7%減の2750億円と2年連続して記録的な不良だったとし、「統計を取り始めて以来の状況」と説明した。

部会員からは「水産事業者への補助は手厚いが、水産物輸送をしている事業者は補助の対象になっていない」「車両が足りておらず、他地域からも部会の中で応援してもらえるようにしてほしい」といった意見のほか、「車両を出しても空車で戻ってくることが多かったため、漁協に『もう運ばない』と交渉すると、4割近い大幅な運賃アップにつながった。車も人も足りていない状況なので、強気でモノを言っていくべき」「今年から、前日までに車両の予約をしてもらい、予約以上の輸送はしないよう話している」といった運賃や取引環境の改善につながっているケースが報告された。

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