旭ト協 eラーニングシステムで初任運転者講習

キャブステーション(楠木崇延社長、東京都新宿区)は8月7日、同社が開発したeラーニングシステム「グッドラーニング!トラック初任運転者講習」を旭ト協(湯野信一会長)が同1日より導入したと発表。

これまで旭ト協は新人ドライバーに義務付けられた「初任運転者講習」の座学研修を旭川市内にて開催し、15時間以上が必須であるこの研修を事業者に代わって行うことで時間と人手の確保が難しいトラック事業者を支援してきた。しかし、加盟する事業者の所在地は広域に渡り、その範囲は実に東京~名古屋間の距離に匹敵、会場までの移動が事業者への負担となっていた。

そこで旭ト協は「グッドラーニング!」を導入、パソコンやスマートフォンを使い、地理的な制約を超えて各地に点在する事業者の新人ドライバーたちが事業所にいながら初任運転者講習を受講できる仕組みを構築した。

24時間いつでも受講ができるため、ドライバーは空いた時間に学習ができる。さらにカリキュラム修了後には学習に要した時間や各講座の理解度が記載された指導記録簿がメールで届くため、各事業所の管理者は受講者に対して適切なサポートや補完的な指導を行うことも可能となる。その後の指導の参考資料とすることで初任運転者講習での学習を一過性、そして一方通行で終わらせることなく、受講者の振り返りとともにさらなる安全教育の材料としての活用が可能となる。

旭ト協では「当地区は、南から北まで直線距離で250㎞以上ある広い地区。各地で初任教育を開催するのは難しく、遠方からトラック協会会場まで来て頂くことも事業者の負担となっていた。特に冬期間は豪雪地域でもあり、開催もできなかった。初任教育は事故防止対策への要かつ第1歩であり、いつでも受講可能で会員事業者の管理者や経営者の負担軽減にも繋がるため、このグッドラーニング!を採用した。有効に使ってもらい、運転手としての必要な知識等を取得して頂き、一般ドライバーの模範となるようなトラックドライバーとして活躍して頂きたい」としている。

同社では「柔軟な学習環境と充実したコンテンツ、そして学習の効果を高める仕組みの提供により、誰もが手軽に質の高い初任運転者講習を受けることができる新しい教育のアプローチに挑戦する。そしてドライバーへの安全教育を通じ、運輸業界の事故削減と地域の交通安全に貢献していく」としている。

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