エア・ウォーター 垂直ソーラー発電システム「VERPA」開発 札幌市に設置

エア・ウォーター(豊田喜久夫会長、大阪市中央区)は4月13日、高性能な両面受光型太陽電池モジュールメーカー、Luxor Solar GmbH(ドイツ)の日本法人であるルクサーソーラー(ウーヴェ・リーブシャー社長、東京都中央区)と共同で、駐車場併用タイプの垂直ソーラー発電システム「VERPA(ヴァルパ)」を開発したと発表。
札幌市豊平区の自社用地に「VERPA」実証機を設置、同15・16の両日に開催されるG7札幌気候・エネルギー・環境大臣会合記念イベントの「環境広場ほっかいどう2023」にも出展し、同製品の紹介を行う。

ドライバーの視線を遮らず、利用者の安全性に配慮しつつ、設置面積がわずかで済むため、既存の平面駐車場などへの導入を容易にした。生活圏に設置され、他用途との併用が可能な垂直ソーラー発電システムの商品化は世界初であり、日本市場を対象として5月より販売を開始する。

「VERPA」は欧州で普及を始めた垂直ソーラー発電システムを、日本市場のニーズに適用させることを目指し、高性能な両面受光型太陽光発電モジュールメーカーであるルクサーソーラーと共同で開発。
従来の平置き型・傾斜型では難しい土地の併用が可能で、既存の駐車場に収納台数を減らさず設置できる。豪雪地帯や、既に駐車場など他用途で使用している土地へのソーラー発電システム導入を可能とした。地表からソーラー発電モジュール下部までの高さを2m以上とすることで、ドライバーや歩行者の視線を遮らず、通電部との距離を確保し駐車場利用者の安全に配慮している。建築物ではなく工作物となるため、市街化調整区域の駐車場にも設置が可能。

初期の導入場所として、ショッピングセンターや大型公園の駐車場、SA ・PA、道の駅をはじめ、牧草地や農道、歩道などを想定。

VERPA(ソーラーエネルギー)事業は、地球環境ビジネスの注力分野として成長を加速させ、2030年度にはグループとして年間売上1000億円規模の事業に育てていく計画。

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