「花キューピットは宇宙まで」プロジェクト   ペイロードにバラ搭載

花キューピット(𠮷川登社長、東京都品川区)は7月3日、スポンサー契約しているインターステラテクノロジズ(稲川貴大社長、広尾郡)の観測ロケットMOMO「ねじのロケット」が大樹町にある北海道スペースポートにて打ち上げを実施したと発表。エンジンの燃焼を正常に終え、高度約100㎞(宇宙空間)に到達することに成功した。
花キューピットでは、「花キューピットは宇宙まで」プロジェクトとして、バラの花を機体に搭載し、宇宙空間へ届けるチャレンジを実施した。

民間企業が単独で開発・製造したロケットとして国内で初めて宇宙空間に到達したインターステラテクノロジズ「宇宙品質にシフト MOMO3号機」に次ぐ二度目の成功となった。

今回のプロジェクトでは、ねじのロケットにペイロード(ロケットの搭載荷物)として「大切な人へ贈るバラ」を搭載。大切な人へ贈る花の象徴として、花言葉に「愛」をもつバラを選定した。
無事に成功したことで、同社では「日本中に、また海外にも届けられる未来への新たな可能性につながった」としている。

花キューピットは、届け先に近い加盟店が新鮮な花を届ける生花通信配達システム。贈り主の気持ちを花に添えて、遠く離れた大切な人へ届けている。遠隔地に花を贈ることが難しい時代だった1953年に日本で初めてスタートし、現在は全国約4300店からなる花店の配達ネットワークとなっている。

商品の遠距離移動がないため、CO2の排出を抑制でき、また段ボール箱や梱包材を使用せずに花屋が手渡しで届けており、同社では、注文店舗から配送店舗までの直線距離を積算し、その距離を軽油10tトラックで輸送した想定の上、改良トンキロ法を使って算出すると、「花キューピットのお届けで1日に削減している移動距離の合計は約100万㎞、CO2に換算すると1日で約264㎏の排出を抑制する地球にやさしいフラワーギフト」と説明している。

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