登別洞爺広域観光圏協議会 オーバーツーリズム解消に向け実験開始 バス改修し「荷物スペース」確保

室蘭運輸支局は9月27日、道南バス、登別市、室蘭運輸支局などで構成される登別洞爺広域観光圏協議会が10月1日から、春節時期におけるJR登別駅の観光客の混雑による問題(オーバーツーリズム)の解消のため、道南バスに「荷物スペース」を設置した特別な車両を導入する実証実験を始めると発表した。

登別駅から登別温泉の間を運行する道南バスの系統で実験を行う。JR登別駅では中国の旧正月にあたる春節の時期に、大きな荷物を持った外国人観光客が駅から登別温泉に向かう道南バスの車両に乗り切れないことを原因として、大勢の観光客や地元住民の移動手段が無くなり、駅に滞留する事態が発生していた。そこで、道南バスの輸送力を強化し、沢山の乗客と荷物の両方を、円滑な乗降によりスムーズに輸送することが可能かを検証する。

実験は、国交省の共創モデルプロジェクトの補助金を活用して行うもので、対象の系統の増便を行い、一部座席を撤去して「荷物スペース」を確保した車両2台を新たに導入する。このほか、クレジットカードのタッチ決済の対応、運賃の均一化などを試験的に実施し、効果を検証する。

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