JL北海道 実務者大会 2024年問題」について研修

JL北海道地域本部(細貝大衛本部長、光輪ロジスティクス)は11月5日、ホテルノースシティーで2022年度第2回実務者大会を開催し、グローアップ社会保険労務士法人(東京都港区)の岡本重信代表が「2024年問題対策」について講演した。約100人が参加した。

岡本氏は、一連の働き方改革関連法をはじめ、トラックドライバーの時間外労働の上限規制や割増賃金率の引き上げなどの概要について説明し、対応策を解説。「労働監督行政が強化され、労働時間管理をせずにやり過ごすことは不可能。残業代の未払い訴訟の請求額も高額化の傾向にあり、運送会社は『労働時間管理体制の構築』『賃金制度の見直し』に取り組むべき。運送会社は『勤怠管理』と『運行管理』を別物と捉え、『労基法に基づく時間管理』と『改善基準告示に基づく時間管理』の2つに取り組む必要がある」と強調。

また、長時間労働の原因がどこにあるのか分析するには、実労働時間を数値データとして「見える化」して把握する必要があるとし、「自社の取り組みや改善状況について具体的な数値で示し、課題解消に向けていかに荷主と交渉できるかが問われる」と訴えた。

同大会ではこのほか、部会(箱車部会・平車部会・道外部会)ごとの情報交換会などが行われた。
細貝本部長は「実務者の活躍・活性化によって組織も活性化する。実務者が盛り上がることで組織も盛り上がり、組合員ではない事業者も、JLの組織に興味を持つようになる。皆さんの発奮を期待している」と挨拶を述べた。

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