国道230号定山渓拡幅区間完了 農産物輸送に効果

札幌開発建設部は4月14日、整備を進めてきた国道230号石山〜定山渓間の4車線拡幅において、最後の定山渓拡幅区間(延長2・8㎞)が5月13日に完了すると発表した。同区間は平成23年度から整備を進めてきた。

国道230号は札幌市を起点とし、せたな町に至る道央圏と道南圏を連絡する総延長150㎞の主要幹線道路で、定山渓拡幅は観光シーズン時などに発生する慢性的な交通混雑の緩和による道路交通の定時性・安全性の向上を目的とした事業。札幌都心部と道内屈指の観光地である定山渓温泉を結ぶ区間の4車線化が完了した。同区間は1971年に石山バイパスの整備を実施してから約50年間で4車線化された。

胆振産のいちごやセロリ等の農産物が当該道路を利用して札幌中央卸売市場に輸送されており、今回の開通により、大消費地である札幌市へ、より新鮮な状態で農産品を安定的に輸送することが期待されている。

同開発建設部では、JAとうや湖からの「年間を通して、国道230号を利用して多くの農産物を札幌市中央卸売市場に出荷している。秋期の混雑や冬期の堆雪による幅員減少等が道路課題となっていた」といった声を紹介。
また、物流事業者からの「国道230号を利用した札幌市場への輸送は、昭和40年代後半から行なっており、拡幅により走りやすくなった。残り区間の早期4車線開通により走行性・確実性の向上を期待する」との声も紹介している。

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