「無人自動配送ロボットを活用した個人向け配送サービス」 石狩市で実験 KCCS・ヤマト運輸

京セラコミュニケーションシステム(KCCS、黒瀬善仁社長、京都市伏見区)、石狩市(加藤龍幸市長)、ヤマト運輸(長尾裕社社長、東京都中央区)は11月8日、石狩市緑苑台東地区の一部エリアの公道(車道)で「無人自動配送ロボットを活用した個人向け配送サービス」の実証実験を開始すると発表した。走行ルートの総延長は約5㎞を予定。

KCCSは、実証実験に関する企画・管理・調整、無人自動配送ロボットの開発・運行管理などを担当。
ヤマト運輸は、無人自動配送ロボットを活用した個人向け配送サービスの実施、事後評価の支援を担当する。石狩市は、実証実験の実施地域との調整を行う。

実施期間は同日から11月下旬。平日の午前9時から午後4時30分を予定。扱う荷物は、同実証実験のモニター登録者宛ての宅急便クール宅急便(着払い・代金引換・120サイズ以上・時間帯指定がある荷物などは除く)。

同実証実験は、NEDOが公募し、今年6月にKCCSが採択された「革新的ロボット研究開発基盤構築事業/自動配送ロボットによる配送サービスの実現」の取り組みの一環として行う。
今回は、石狩市協力のもと、緑苑台東地区の一部エリアの住民を対象に行う。走行中にCO2を排出しないバッテリー駆動の配送ロボットを活用する。

ヤマト運輸スタッフが、無人自動配送ロボットのロッカーに宅急便を格納し、受取人に荷物の配送予定をLINEで通知。無人自動配送ロボットは受取人が事前に指定した受け渡し場所に移動し、受取人は無人自動配送ロボットのタッチパネルを操作して、ロッカーから荷物を引き取る。その後、無人自動配送ロボットは、次の受け渡し場所に移動する。
走行中は遠隔から監視者がモニタリングし、状況に応じて無人自動配送ロボットを遠隔操縦する。

「本実証実験を通じて、社会実装に向けた技術・運用・事業面の検証を行い、新たな配送サービスの実現と、持続可能な地域社会への貢献を目指す」としている。

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