JL北海道地域本部(細貝大衛本部長、光輪ロジスティクス)は11月11日、ホテルポールスター札幌でオンライン併用により「運輸局懇談会・幹部社員研修会」を開催、20人が参加した。
北海道運輸局自動車交通部貨物課の野坂祥一課長が「標準的な運賃」について説明。
このほか、「働きやすい職場認証制度」の説明、JL連合会のビジョンである「NEXT10」についてのグループディスカッションが行われた。
野坂課長は、標準的な運賃が設けられた背景や制度の概要、具体的な手続きなどを解説、「直近の平成11年の公示運賃より2割程度高い水準となっている。標準的な運賃に満たない運賃を収受している場合、これを参考にし、各社の実態に応じて適正な運賃を算出し、荷主などとの交渉に臨んでほしい。直ぐの収受が難しい場合でも、『今年は何%up、来年は何%upなどと交渉を積み重ね、トラックドライバーの時間外労働について罰則付きの上限規制が適用される令和6年度までに、この程度の運賃が収受できるよう、活用していただきたい』と呼びかけた。
参加事業者からは「届け出を行なった運賃について、荷主か照会ができるのか」「荷主からの協力を得るために運輸局はどのような働きかけを考えているのか」といった質問があり、野坂課長は、前段の質問には「確認する」、後段の質問には「経済団体にリーフレットなどを配布するだけではく、直接訪問して制度の趣旨を説明し、理解いただく働きかけを考えている。個別の荷主企業への働きかけは考えていない」と回答した。