苫小牧港利用促進協議会は5月13日、「令和2年度苫小牧港小口混載コンテナ輸送支援事業」として、コンテナの空きスペースに係る輸送料金を支援するサービスを開始したと発表。
「北海道産の農水産物、加工食品等の輸出促進」や「苫小牧港の利用拡大」などを目的とし、貨物利用運送事業者のナラサキスタックス(台湾向け)、苫小牧埠頭(シンガポール向け)、栗林商会(香港向け)に対して支援を行うもの。
第1便であるシンガポール向けのサービスが同16日に苫小牧港を出港、貨物は同29日にシンガポール港へ到着する予定。同25日には台湾向けのサービスが開始され、貨物は6月4日に台湾基隆港へ到着する予定。また、香港向けのサービスは8月26日から開始の予定。
各サービスは、月1回以上の頻度で運航を予定している。
北海道や苫小牧港において、北海道産農水産品の輸出拡大に向けて、「小ロットの貨物をまとめて海上輸送する際に有効的な小口混載コンテナ貨物輸送サービスが普及していない」ことが課題であり、「貨物不足時に貨物利用運送事業者の負担が大きい」「サービスに定期性がなく貨物が集まらない」といった現状があった。
同協議会では、小口混載コンテナ貨物の定期輸送を実現させることにより、荷主へのサービス普及を図るため、フォワーダーに対して支援を行う事業を令和元年度に創設した。
小口混載コンテナ輸送サービスをより浸透させるため、令和2年度も支援事業者の公募を行い、継続事業としてナラサキスタックスの台湾便、苫小牧埠頭のシンガポール便を、新規事業として栗林商会苫小牧支社 の香港便をそれぞれ支援対象とした。