JL北海道地域本部(野村佳史本部長、丸日日諸産業)は6月30日、ホテルノースシティで平成30年度第JL北海道地域本部あんしん大会を開催、約160人が参加した。各種表彰や講演会のほか、今年度の事業計画の発表を行った。
野村本部長は「仕事を通じて強い絆を築けるのがローカルネットの最大の魅力。活動の成果を発信することが会員の拡大につながる」と述べた一方、「端末情報の件数が少ないことが課題。多くの組合員による多くの情報が必要となる。一昨日の端末情報を見たが、道内の荷物情報は1件、北海道〜本州間の情報は3件だった。閑散期ということもあるが、強固なヒューマンネットワークのおかげで端末を通さない取引が非常に多い。新たな会社が入りやすく、メリットを感じてもらうためにも、端末情報件数を増やす必要がある」と呼びかけた。
組織管理教育事業部の細貝大衛部長(幸和運輸)は「JL北海道は今年度、積極的な加入促進は行わず、既存組合員の充実をはかり、組合外から『いい組合だ』『入れて欲しい』と思ってもらえるようにしたい。特に女性部会は北海道にしかないので、先導者として事業を進められるよう支援していきたい」と述べた。
今年度はスローガンを「今をつくり、新たな未来をつくるJL北海道」と定め、地域本部の方針として「組織の拡充活性化」「JL認証制度取得」「ローカルネットの魅力の拡散」「組合員大会出席率70%超の継続」「社会貢献活動」「取引高前年比5%UP」「地域本部共同事業拡充」ーの7点を掲げた。
報奨制度表彰式では、取引高前年対比UP率上位3組合としてJL北見、JL東北海道、JL苫小牧が表彰されたほか、取引高前年対比UP率上位3組合員として光輪ロジスティクス、岩倉海陸運輸、工藤商事、同UP金額上位3組合員として道東運輸、弘和通商、緑東運輸、契約1・契約2数上位3組合員としてサントー札幌営業所、緑東運輸、イーロジックスコーポレーションがそれぞれ表彰を受けた。また、おさが社会貢献活動の表彰を受けた。
講演では、寺坂農園の寺坂祐一社長が「直販・通販で嫁ぐ!お客様と繋がる最強の農業経営」と題して登壇。「ダイレクトマーケティングは、取引先や相場の影響を受けずに販売することができ、地方の中小零細企業が自立し、収益を高める決定打となる。そのためには、見込み客を増やし、成約率を高め、単価を上げ、頻度を高めることが必要。このことを毎日真剣に考え、実践している」とし、見込み客の感情に訴えかけるPR方法やSNSの活用術などを説明した。