生活協同組合コープさっぽろ(大見英明理事長、札幌市西区)では、店舗や宅配システムトドックで組合員からダンボールやチラシなどの資源を回収しており、2024年度の回収実績は3万3450㌧だった。これは2万1616㌧のCO2削減に相当。また2008年からの累計では、51万1968㌧、27万680㌧のCO2削減に相当する。
回収された資源は、コープさっぽろエコセンターで処理される。同センターでは、ダンボールやチラシ・新聞紙・紙パック・トレイ・発泡スチロール・天ぷら油(廃食油)・アルミ缶・スチール缶・古着などを回収・処理しており、昨年6月からは新たに食器・調理器具の回収を開始。

食器・調理器具の回収は資源回収便が運行する地域に限られるが、集められた食器や調理器具はエコセンターを経由してカンボジアへ送り、リユースショップに並ぶ。6月からの開始だったが、2024年度だけで154㌧を回収、食器・調理器具の回収だけで300万円を超える実績となった。
また、昨年10月からは古紙回収ボックス(トドックエコサイクルボックス)の設置を開始。店舗の敷地にボックスを設置し、ダンボールなどの古紙類の回収を行い、現在は全道で15店舗に設置している。同年度は合計3万3450㌧の資源物を回収し、約5・1億円の売上実績となった。
リサイクルの収益を原資として、絵本のプレゼントや、出産を控えた妊婦にベビー服やおむつなど約30点を無償で届ける取り組みを行なっている。