幸楽輸送(不動直樹社長、札幌市清田区)は6月26日、ホテルモントレ札幌で2018年度安全輸送会議を開催した。
輸送協力会社など約50社が参加し、輸送品質の維持・向上と安全運行に向けて情報共有をはかるとともに、懇親を深めた。
同社の従業員が事業所ごとの構内での危険箇所や作業手順、事故・商品破損を防止するポイントなどを説明し、油断と不確実行動に気をつけて欲しいと注意を喚起した。小林禎史・札幌事業部長兼倉庫管理部長は「負担の少ない環境整備の構築に向けて、いつでも意見や情報を出してもらいたい。改善につなげていきたい」と協力会社に呼びかけた。
講演では、NPO法人カルチャーナイト北海道の加賀千登世副理事長が、地域文化活動の「カルチャーナイト北海道」について説明。札幌市内の民間施設や公共施設など100箇所以上が特別に夜間開放する取り組みで、例年約3万人の市民が参加している。
同社は今年度、子供らを対象にトレーラーの乗車体験・記念撮影の機会を提供する予定で、不動社長は「物流業では普段、このような仕事をしているというアピールがなかなかできておらず、市民生活に欠かせないインフラとなっている物流を知ってもらういい機会と思って協力する。物流業界からのより積極的な参画を期待したい」と述べたほか、「北海道の良質な産品が物流の問題によって価格が高等するといった指摘をされることがあるが、これは悔しい。物流事業者が協力しあい、改善する活動を進めていきたい」と話した。
懇親会では抽選会が行われ、大きな盛り上がりをみせた。
終了に際し、西村芳美・十勝事業部長兼旭川事業部長は「安全は利益を産み出す。安全はすべてに勝る。今後とも気を引き締めていきたい。協力をお願いします」と訴えた。