アーキット・植村建設「ショベルカーの接近警報AI(仮)」を共同開発

アーキット(三浦友直社長、札幌市中央区)、植村建設(植村正人社長、赤平市)は5月21日、未来の建設現場を見据えた取組みとして、建設重機の遠隔操縦や自動運転、有人の現場に使用可能な日本初の「重機の自動追尾AI(仮)」を搭載した、「ショベルカーの接近警報AI(仮)」を共同開発したと発表。

同システムは現場に設置したカメラをAIで自動操縦、映像解析し、ショベルカーに接近する人間を検知、警報するもの。周囲の安全確認をAIを用い半自動化することで、施工現場の省人化と遠隔操縦オペレータ・施工管理者の業務補助を行う。

現在、ショベルカーの遠隔操縦・自動運転は安全確認のため、周囲を監視する作業員を配置する必要があり、無人・遠隔操縦にも関わらず別途作業員を確保する必要があった。

建設現場の無人施工の試みとして、従来はネットワークカメラを使った遠隔監視や、AIによる同種のアイディアが実験されてきたが、カメラの設置場所が移動できず効果が限定的になる場合や、カメラの操作スタッフが別途必要になる場合があり、実用化に高いハードルがあった。

植村建設では2022年度から遠隔操縦への取り組みを開始し、2023年に遠隔操縦の実証実験フィールド 「UNiCON FIELD」を整備。運用ノウハウの構築と遠隔操縦の実用化に向け挑戦していた。建設現場向けAIを得意とするアーキットとの交流を機に、2023年に開発が本格化。実証実験が行われ、日本初の「重機の自動追尾AI(仮)」を搭載した、「ショベルカーの接近警報AI(仮)」の開発に至った。

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