北海道ガス(川村智郷社長、札幌市東区)は1月7日、苫小牧東港でGX(グリーントランスフォーメーション)を目指したカーボンニュートラル拠点として、LNG基地の整備を来年度までの期間で検討すると発表した。
北海道は国内随一の再生可能エネルギーポテンシャルを有する地域であり、北海道におけるGXの推進を加速させるため、エネルギーインフラが集約される苫小牧地区に、将来的な水素・e-メタン導入などを見据えたグループのカーボンニュートラル拠点となる新たなLNG基地の建設を検討する。
LNG基地は、苫小牧市字弁天の苫小牧港管理組合所有地での建設を検討。外航船受入設備をはじめ、LNGタンク、LNG気化器、内航船・ローリー出荷設備、水素・e-メタン活用設備など。
これを受けて、苫小牧港管理組合は「北ガスグループのカーボンニュートラル拠点となる新たなLNG基地の建設を検討するものであり、道民生活を支える天然ガスの安定供給とともに、北海道における低・脱炭素化に貢献する非常に重要な取り組みにつながるものと認識している。当組合としては、エネルギーインフラが集約する苫小牧港のポテンシャルを生かし、次世代エネルギーの供給拠点として北海道経済の発展に寄与すること、また船舶へのLNGバンカリング体制の構築によるLNG燃料船の普及促進について期待する。今後とも、苫小牧港におけるカーボンニュートラルポートの形成や北海道・わが国のカーボンニュートラルに貢献する港湾の実現に向け、関係者と連携しながら取り組んでいく」とコメントしている。