日本M&Aセンター 北海道の持続可能な物流戦略に関するセミナー開催

日本M&Aセンターは8月20日、札幌国際ビルで「道内企業必見!北海道における持続可能な物流戦略を徹底解説」と題したセミナーをオンライン併用で開催した。

北海道物流開発(札幌市西区)の斉藤博之会長が「北海道の物流における現状解説と持続可能な物流戦略の構築」をテーマに講演。同氏は「株式会社北海道の物流担当者という意識を持ち、将来を考えた物流の効率化を企画・実行し、地域活性化に向けた活動を進めている」と述べ、北海道内で提案・実行してきた「道の駅を活用した地域物流システム」や「3温度帯の同時輸送」「共配とモーダルシフトを同時に行う実証実験」などの取り組みを紹介。

また、「北海道の人口はこの25年間で60万人減り、2030年にはピーク時から100万人減少する。以前と同じ物流であればコストが高く、持続可能ではない。100万人も人口が減る中で、今までの物流と同じならダメということははっきりしている。しかし、逆に言えば、まだ効率化するための工夫の余地が大きい。モノを売る・買う・運ぶ立場が全員で意識を変えるチャンス」と強調。現在進めている「トラックのコードシェア」「検品・検収レス」「デジタル人材の育成」といった取り組みを説明し、「こういった一連のシステムを連携させ、需要予測を行った荷物を積み、それをモジュール化し、パレット化を進めて手積み手降ろしをやめることができれば、物流の効率化はまだまだ可能だ」と訴えた。

このほか、日本M&Aセンター業界再編チャネル業種特化一部物流業専門チームの永倉達朗氏が運送業界における5つのM&Aの活用事例について説明した。

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