苫小牧埠頭・北海道クールロジプレイス 苫小牧市と「津波一時避難施設としての施設の使用に関する協定」締結

苫小牧埠頭(海津尚夫社長、苫小牧市)および北海道クールロジスティクスプレイス(同)は8月28日、苫小牧市との間で「津波一時避難施設としての施設の使用に関する協定」を締結したと発表。
同協定は、津波発生時に地域住民ならびに港湾で働く人に、北海道クールロジスティクスプレイスが建設・保有し、苫小牧埠頭が運営を担う温度管理型冷凍冷蔵庫「北海道クールロジスティクスプレイス」を一時的な避難施設として使用していただくことを内容とするもの。

「北海道クールロジスティクスプレイス」は、2020年4月に苫小牧港東港において竣工した鉄筋コンク リート造5階建ての道内最大級の冷凍冷蔵庫。津波等の災害発生に備え次の6点の機能を備えている。

①気象庁からの津波警報を受信すると、周辺に警報発令のアナウンスが流れ、2か所の入口においてフラッシュライトが点滅し避難を誘導
②休日や夜間など入口が施錠されている場合でも、津波警報受信と同時にドアロックが解除され、建物内に避難可能
③一般の建物に比して特に耐震安全性の高い構造体になっており、敷地周囲のマウンドが防波堤として津波の力を低減
④立体自動倉庫は免振装置を完備
⑤地上約36mの高さにある屋上階には最大1700 人が避難可能
⑥72時間電源を供給できる非常用発電機などの主要設備は3F以上に配置。

苫小牧港西港に所在する苫小牧埠頭の本社ビル「ハーバーFビル」は2015年3月に既に苫小牧市から津波一時避難施設として認定を受けており、今回の協定締結により苫小牧港の東西両港において地域住民に安心・安全を提供することが出来るようになった。

両社では「今後とも、苫小牧市をはじめ苫小牧港にかかわる行政機関、港湾関係の皆様とともに苫小牧港の危機管理機能の強化に貢献していく」としている。

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